国蝶オオムラサキの様子

谷戸沢廃棄物広域処分場では、動植物が安心して暮らせる里山的自然環境が再生するように、様々な取組をしています。現在の処分場内には多くの生き物が生息し、里山的自然環境に近い生態系となりました。循環組合では里山を代表する生き物である、国蝶オオムラサキの保全を行っています。

オオムラサキは里山を代表する大きく色鮮やかな蝶であり、北海道から九州まで国内に広く生息しています。このため、昭和32(1957)年に日本昆虫学会により「国蝶」に選ばれました。しかし、現在ではオオムラサキが生息できる里山的環境が少なくなり、環境省の準絶滅危惧種に指定されています。
処分場内では、埋立開始前の昭和57(1982)年に成虫が見られました。その後、埋立終了後に初めて成虫が確認されたのは、平成21(2009)年のことです。それからは、毎年、成虫に会うことができるようになりました。
このことは、谷戸沢処分場に里山の生き物が生息できる環境が整ったことを示してくれています。

色鮮やかなオオムラサキ