金属澱物の有効活用

金属澱物(でんぶつ)とは、銅、亜鉛、鉛を含む金属産物を回収した後に生じる絞りかすをいいます。これまで金属澱物は、エコセメントの原料として焼却残さの受入ピットに戻して全量再使用していました。しかしながら、調査・試験の結果、その中に金銀が含まれており、継続的に有効活用できると判断したことから、受入ピットには戻さずに、製錬会社に持ち込んで有効活用を行うこととしました。

金属澱物の回収箇所

(画像をクリックすると工程図を拡大表示します)

金属澱物の回収工程

(1)フィルタープレスで圧搾

(2) 脱水された金属澱物

(3)フレコンバッグに回収

(4) トラックに積み込み

金属澱物の回収量等
年度 回収量(トン) 売却益(千円)
2 307 36,338
1 313 15,040
30 299 19,443
29 323 16,457
28 292 32,464
27 155 12,591

 

〔備考〕

1 平成27年8月から金属澱物の売却を開始
2 回収量は、搬出時(水分を含む状態)の重量
3 売却益は税込金額

金属澱物の調査・試験
  • 調査・試験期間

 平成25年4月から平成27年7月まで

  • 調査・試験参加者

 東京たま広域資源循環組合、太平洋セメント株式会社、東京たまエコセメント株式会社、三井金属鉱業株式会社、八戸製錬株式会社

  • 金属澱物中の金及び銀の含有率(平成26年度実績)
備考
84ppm 5,045ppm 搬出時(水分を含む状態)の平均値

(注)1ppmは0.0001%

【参考】金属澱物中の白金及びパラジウムの含有率(平成26年度実績)
  ・白金:0.1ppm未満
  ・パラジウム:0.5ppm
   ※白金、パラジウム等は、含有率が低いため買取り対象外

  • 金属澱物の搬出実績
年度 金属澱物搬出量(トン) 評価試験清算金(千円)
27 109 12,742
26 238 21,439
25 130 -

 

〔備考〕

  1. 金属澱物搬出量は、搬出時(水分を含む状態)の重量
  2. 評価試験清算金は、製錬会社の買取り価格から運搬費や保管費などの必要経費を差し引いて生じた利益を運営業務受託者と折半して得られた組合の収入(税込金額)