(株)学習研究社との和解の成立について

(株)学習研究社との和解の成立について

東京都三多摩地域廃棄物広域処分組合
管理者 土屋 正忠

学習研究社が発行した書籍に関し、処分組合が平成12年11月に提訴した謝罪広告等請求事件につきまして、本日、学習研究社との間で和解が成立しましたのでお知らせします。

和解の概要

  1. 原告(処分組合)は、被告(学研)が和解に向けた準備行為として「総合的学習 調べよう身近な自然」第2巻「空気を調べる」の第4刷において関係記事を訂正したことを確認する。
  2. 訂正前の版を所有する者が希望する場合に、被告(学研)は無償で交換に応じる。
  3. 被告(学研)は、訂正記事を「学校図書館」及び学研の学習誌(「科学」6誌、「学習」6誌)に各1回掲載する。

    《事件の概要》
    平成12年、株式会社学習研究社が、同社発行の書籍「総合的学習調べよう身近な自然」第2巻「空気を調べる」(平成12年2月9日発行)42~43頁に、二ツ塚処分 場の写真を「東京都日の出町のごみ埋め立て場」と題して、処分組合に無断で掲載。その説明文として「ダイオキシンをふくんだ焼却灰が風で飛ばされたり、水道水の水源となる地下水に流れこんでいきます。」等の記載を行った。

    同年5月~7月、処分組合は学研に対し記事の根拠、組合等が実施したダイオキシン類の調査データを確認しているかどうか、責任及び今後の対処等について回答を求め、さらには増刷の禁止、記事の訂正等を求めたが、学研側は組合の調査データを確認しなかった点を認めたのみで、組合の要求等には応じられない旨、通知してきた。

    処分組合では、学研に対する訴訟の提起について組合議会に議案を提出。平成12年10月31日、組合議会において承認を得て、同年11月9日、東京地方裁判所において、書籍の出版の差し止め、謝罪広告の掲載等を求めて訴訟を提起した。