谷戸沢処分場生態モニタリング調査

循環組合では、谷戸沢処分場の開場以来、周辺環境への配慮が特に重要と考え、動植物の生態系への影響を自主的に調査しています。埋立終了から12年経過した平成22年には、動植物の専門の先生方に評価検討を加えていただき報告書をまとめることができました。本報告書は、埋立開始から25年間の最終処分場に関する動植物の変化をまとめたもので、全国でも初めて処分場跡地の生態回復状況を継続的に調査したものと、専門の先生方に高い評価を得ています。

生き物たちの25年間の記憶

谷戸沢生態モニタリング調査結果のパンフレット版をこちらよりダウンロードできます

日の出町谷戸沢廃棄物広域処分場における動植物の変遷に関する調査報告書

「日の出町谷戸沢廃棄物広域処分場における動植物の変遷に関する調査報告書~谷戸沢処分場に再生した里山的環境~」を作成しました!

過去の調査報告書

「日の出町谷戸沢廃棄物広域処分場における動植物の変遷に関する調査報告書」の内容は以下のとおりです。

25年間の生き物の移り変わり~処分場事業と動植物の変遷~

日の出町谷戸沢廃棄物広域処分場における動植物の変遷に関する調査報告書

調査結果

処分場の造成に伴い、森林が伐採され、そこに生息する動植物の生息環境は失われたものの、埋立期間中も含め周辺には大きな変化はありませんでした。

埋立中はカラス類が多く見られましたが、埋立終了後は、カラス類も激減しました。その一方で、埋立区域が草原となり、貯水池を作り、水辺環境が出来たため、セグロセキレイなど水辺の鳥が増えるなど多くの動植物が誘致されました。また、貴重種であるトウキョウサンショウウオの産卵地を整備するなどの保全措置の効果が見られました。処分場周辺の森にはオオムラサキも戻ってきました。
なお、生態モニタリング調査は、現在も継続して行っており、自然の復元が確認されています。